ジャムの『色』は味や香りと並ぶほど大切な価値の一つです。
美しい赤に鮮やかな紫…。
果実本来の色がしっかり残っているジャムは見た目だけでなく
『新鮮さ』『品質の良さ』を視覚的に伝えてくれるものです。
しかし、時間が経つとだんだんと色がくすんでしまったり、
茶色っぽく変化してしまうことはありませんか?
ここでは、ジャムの色素劣化を防ぐための基本知識と
実践的な対策をご紹介します!
●なぜジャムの色は変化するのか?●
果物の鮮やかな色は、主にアントシアニン(ブルーベリー、いちごなど)カロテノイド(あんず、マンゴー等)、フラボノイドといった天然色素によるものです。
これらは下記の要因で劣化、変色していきます。
①加熱によるもの
②光(紫外線)や空気(酸素)との接触
③保存温度
※アントシアニンとは?
植物が紫外線や害虫から身を守るために作り出す青紫色の天然色素です。
※カロテノイドとは?
自然界に広く存在する黄色、橙色、赤色の天然色素の一群です。
※フラボノイドとは?
ポリフェノールの一種で、天然に存在する有機化合物群の植物色素の総称です。植物の葉、茎、幹などに含まれており、種類は4,000以上あります。
天然色素は環境の変化に敏感です。
日の当たる戸棚の中や温度が高くなりやすい引き出しの中で保存をしてしまうと
すぐに色素沈着がはじまり茶色くなってしまいます。
色素沈着を防ぐために!
未開封のジャムを冷蔵庫保管を行うと
常温保存のものと比べ、鮮やかな色味を保つことができます。
(※開栓後は必ず冷蔵保存をおこなってください。)
『色』が綺麗なジャムは、パンの上に乗せたときに映え方が全く違います。
それはそのまま、お客様の美味しそうと思うキモチにもつながります。
色鮮やかで美しいジャムを長く保ち、ジャムを愉しんでみてくださいね!
是非、冷蔵庫保存試してみてください。